【大阪オートメッセ2012】ほぼ同じシステムでも異なる音を聴かせるサウンドステーション3店のデモカー

ジパング、オートステーションK2、サブライムのサウンドステーション・グループ3店は、クルマこそ違えど、オーディオはカロッツェリアXと新RSスピーカーを組み合わせたシステムを搭載したデモカーを展示。それぞれが、いい音を奏でていました。

3台は並べて展示
3台のなかで個人的に最も好みだったのが、ジパングのBMW X5。なぜか写真を撮りそびれてしまいましたがこのクルマ、音離れが非常によく、音像が目に見えるようにフォーカスしています。その上、解像度が抜群に高く密度のつまった音場を再現します。高音から低音まで音の立ち上がりが速く、楽器の音も生々しいもの。一見、矛盾しているように感じるでしょうが、速くて重い音がわくわくします。

それと対称的なのが、サブライムのレクサスCT200hでした。こちらは、全体的に重厚な音。音の立ち上がりはマイルド傾向。音像のフォーカスも甘めですが、ドライブ中にクルマの中で音楽を楽しむとしたら、思いっきりオーディオ的な音よりはむしろ、このような音のほうがリラックスできそうな気がするので、こういった方向の音もありだと思います。

サブライムはミッドレンジをキックパネルに
オートステーションK2のアウディは、ジパングのBMWとサブライムのちょうど中間というイメージ。ジパングのBMWほどカリカリの解像度で「気を引き締めて聴かなきゃ」という感じでもなく、サブライムのレクサスのような重い音ではなくどちらかというと軽快なイメージ。この音もまた、ひとつの方向性だと思います。

K2のアウディのスピーカー配置はこんな感じ
このように、同じスピーカーでもクルマによって、セッティングによって、出てくる音は異なるのがカーオーディオの面白いところでもあり、難しいところでもあります。おそらく、この3店なら「こんな音にしたい」という要望を伝えれば、どんな方向の音にもセッティングしてくれるはず。そんなお店に出会うことが、カーオーディオで良い音を楽しむには重要ですね。

ジパング
オートステーションK2
サブライム


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