【大阪オートメッセ2012】AVカンサイのデモカーにプロショップの優れた技術力を垣間見た

サウンドステーション・グループで最大の3台のデモカーを持ち込んでいたのが地元、大阪・堺のAVカンサイ。ほかにも、エムズラインやディナウディオなど、多くのインポーターのデモカーも製作。正確に調べたわけではありませんが、おそらくカーオーディオ関連で、もっとも多くのクルマを手がけていたショップのひとつだと思います。

BMW5ツーリングのドアはシンプル
さて、AVカンサイが製作したクルマですが、ショップ・デモカー、メーカー・デモカーひっくるめて、どれも音がいい! これはちょっと…という失敗作が1台もありません。もちろん、システムもクルマも違うため、それぞれに音は違うしクオリティの差もあります。が、使用機器の能力をしっかり引き出しているのが感じられますし、それぞれの機器の特徴もよくわかります。

例えば、ショップ・デモカーの中で最もお手軽な(といってもそれなり高価ですが)BMW5ツーリングは、ヘッドユニットにカロッツェリアのDEH-P01を使用。スピーカーはトゥイーターとサブウーファーにカロッツェリアのフラッグシップモデル、旧RSシリーズを使用しているものの、ミッドレンジとウーファーは、3万円クラスのカスタムフィットスピーカー、TS-C1010AとTS-C1710Aの10cm&16cmウーファーを使用。これをドアとシート下の純正スピーカー位置に入れています。パワーアンプはカロッツェリアXのRS-A99X。これが、まさか3万円クラスのスピーカーを使っているとは思えないほど、質の高い音がしていたので驚きです。

Eクラスクーペのフロントスピーカーは新RSシリーズ
スピーカーが、カロッツェリア新RSシリーズの4ウェイ、パワーアンプがブラックスのMATRIX X4、ソースユニット&デジタルプロセッサーがカロッツェリアXと、各社のフラッグシップモデルを揃えたメルセデスベンツEクラス・クーペともなると、もう別格。広い部屋でホームオーディオのいいシステムで音楽を聴いているかのような高級な音がします。クルマの中を感じさせないダイナミックな音場を再現しながらも、スピーカーとリスナーの距離が近いカーオーディオならではの解像度の高さとエネルギー感。現時点で、カーオーディオの理想形のひとつでしょうね、このクルマ。

Eクラスクーペのトランク。ブラックスのアンプを使用
もう1台のBMW X5は、シート下にある純正ウーファーの位置を利用せず、ドアにエンクロージャーを造り込んでウーファーをインストール。スピーカーは、カロッツェリアの新RSシリーズで、ドアミラー裏にトゥイーター、ドアの純正スピーカー位置にミッドレンジ、そしてドアに作り込んだエンクロージャーにウーファーを組み込むフロント3ウェイ構成です。もちろんラゲッジルームにはサブウーファーをインストール。計4ウェイで音楽を再生します。ソースユニット&デジタルプロセッサーとスピーカーはEクラス・クーペと同じですが、パワーアンプがビーウィズなので、Eクラス・クーペとはまったく違う音。ゆったりとした心地よい音が楽しめます。インストールのデザインセンスも見事。デモカーらしいライティングも、品良くまとまっています。これぞ、専門店の技術力を感じたAVカンサイのブースでした。
BMW X5のラゲッジルーム
AVカンサイ
エムズラインのデモカー
ディナウディオのデモカー


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